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『優勝して来ぃやー！』 ズキズキと体中に痛みが走った。 哀しくて、悲しくて。 ずっと欲しかった痛みだった。 これで、アイツの痛みが無くなったわけではないのは知ってるけど。 打撲程度で済んだ、この体は。 きっと白鴎が、自分を縛り付けるなと。 そう言ったメッセージだったのだろう。 目尻から、緩やかに風を感じた。 「雨かいな・・・」 ぎゅっと握った手をゆっくり上げて、裾を擦り付ける。 「何や？」 ふと手に握ってるものに気づいて、翳してみた。 『早くよくなってくださいっす』 磨かれた真っ白のボールに書かれた、黒いインクのメッセージ。 「よぉやるで・・・」 綺麗に、綺麗に。 土色に染まった球を磨かないと気が済まないヤツが。 ぐっとそれを握り締めると、慣れ親しんだ、感触と。 太陽に照らされたグラウンドの匂いがした。 『プレイボール！』 ある夏の日が甦る。 傷だらけの指から放たれる。 アンダースロー。 キャッチして、素手で握り締めた白球の感触。 手のひらにひとつ。 青空に浮かんだ硬球を握り締めた。 「・・・プレイボール・・・」 END †懺悔† わ・・・・わけわからんー！！ なんとなく書きたくなった黒豹小説。 最初は黒豹、子津、健全小説のはずだったんですが。 うまく扱い切れなくて、白鴎・黒豹捏造小説になってしまいました（汗） 子津の『いい仲間でした』に凄くひっかかりを覚えました。過去形かよ。 流石前向きなマイナー思考。（笑） いつも一人でマウンドに立ってるんだね、子津っちゅー。 しかし子津の相棒は天国なんか。そうなんか（笑） 黒豹が切なかったんです。（最後に一言だけかよ！！） つか、『わいみたいなん今更いれたところで野球部に迷惑かけるだけやで』 何故否定せんのや。 猿野が格好よかったです（愛） あ、妙な関西弁は勘弁したって下さい（汗） 水野八百起 ２００４．０４．１２ ≪new[3] NOVEL back≫ [0]TOP。 |