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『そっかー』 『そうよ』 剣ちゃんのそういうところ、とても好きだわ、とアタシは言った。 『アナタ、具合、悪いわね。』 『違うよ』 『チームメイト、信じられないの』 『違うよ』 『剣ちゃん嘘吐きね。アタシ、聞いたわよ。監督から』 思わず、じっと紅印を見ると、紅印はそのオレの顔を見て顔を顰めた。 『なんて顔してるの。誰にも言いふらさないわよ。野球、したいんでしょ』 『…』 『そんなの、仕方ないわ。したいなら、すればいいのよ』 『…』 『以外そうな顔、してるわね。剣ちゃんなら分かってくれてると思ったけど。…そういうのって、まあ唯の期待よね。妄想だわ。いいのよ。別に。ただたまには頼って頂戴。剣ちゃんだって分かってるでしょ？チームワークは大切なのよ。それ以上にバッテリーの間はもっとね。だてに夫婦って呼んでたりしないわ』 『…紅印ならいいお嫁サンになれるね』 『…なんの話しをしてるの』 『うん。うん。大丈夫だよ。ありがとう。』 『とても良かったわ』 アタシはにこりと微笑んだ。 頑張ったわね、なんて陳腐な言葉、嫌いよ。 『アタシは忘れないわ。皆も、きっと忘れられない』 『妹は…天国くんが連れて行ってくれるから、いいね』 『アノコ、しぶとそうだからそうかもしれないわね』 『そうだね…ねえ紅印』 『なあに』 『楽しかったね』 『そうね』 『紅印、オレ、紅印のこと好きだよ』 『あら、偶然ね。アタシも剣ちゃんのこと、好きよ』 『本当、偶然だねー』 『そうね。』 『オレ、紅印がオレのバッテリーで本当に良かった』 『…アタシも野球やってて良かったわ』 『オレ、紅印のこと絶対忘れないね』 『ヤダ、やめてよ』 『これだけは絶対だよ。紅印悲しませないで済むね』 『やめてってば』 『紅印はオレのこと忘れてもいいよ』 『何いってるの』 『今目の前にいてくれるから、紅印の事、忘れないで済むけど。紅印の前にオレはいないから、仕方ないんだ』 『現実的ね』 『うん。だってそこにそれしか無いから』 『そうね。他に、話す事は無い？』 『うーん…紅印。こんな遅くまで起きてていいの？睡眠不足はお肌の天敵なんだよね』 『バカね。たまにはいいのよ。メリハリよ』 『じゃあねー…。ねえ紅印』 『なぁに』 『オレのこと、忘れないでくれる？』 『…』 『今言ったばっかりだけど。紅印に忘れられるの、イヤだなあ』 『…』 『一緒に過ごした夏、覚えててくれる？』 『やめてよ、メイクが崩れちゃうわ。』 『ごめんね？でも約束して欲しいなあ』 『約束なんて出来ないわ』 『そうだね。じゃあ…オレが寝るまで覚えててくれる』 『忘れらんないわよ』 『良かった』 少し瞼が重くなって来た。 『紅印。』 『なぁに』 『何か眠たくなって来ちゃったよ』 『そう。ゆっくりお眠りなさい。』 『うん。…紅印の爪、綺麗だね』 『これはネイルアートって言うのよ』 『そうそう。思い出せて良かった』 『おやすみ、剣ちゃん』 『うん。じゃあね、紅印』 END †懺悔† 会話ばっかり（笑） ごごごごごごめんなさい～～～！！！（超平謝り） ウチのサイトはなんでこんなに死にネタ多いのさー！！！ でも剣菱ってば血ぃ吐いてるから仕方ないよね？！（あー） 剣紅好きです！姉御が好きです！！！ うふふ。 水野八百起 ２００４．０８．１７ アップ２００４．０９．２７ ≪new[3] NOVEL back≫ [0]TOP。 |