七転八倒堂

「手を離さないワケじゃない」
　手がやって来て、犬飼を隣の枝に移した。
　その手を掴む。
「お互いが手を伸ばしてる限りはさ」
　握り返してくる手は、夏の暑さで汗ばんでいて、よく滑る。
　犬飼は今歩いてる道のようだと思い、その手を力強く握った。
「だからさ。１０年後も、２０年後も、一緒にいようぜ。こうやって」
「・・・」
「女の人不幸にすんのは、イヤだけどさ。お前の子、見てみてーな」
「・・・」
「辰っつんとかが、お前の子供に『コーヒー牛乳とパンばかり食べるのはよしなさいと申し上げたでしょう！』とか言ってんの見てさ」
「・・・」
「皆でまた会って」
「・・・辰は、オレのファンだから、常時会い放題だ」
「っは！辰っつんも報われねえなあ。」
「・・・ふ」
「はは。きっと１０年後も同じ事言ってんぜ！」
「・・・だろうな」
「そんで辰羅川とか、子津とかに「また言ってる」とか言われてさ」
「アイツラは記憶がシツコイんだ」
「ばーか、それ言いつけちゃる！」
「・・・ヤメロ。」
「さあてな！・・・ま、明日のことは明日考えりゃいいさ。」
「・・・ま、そうだな」
　猿野がニッと笑って、犬飼は空を見上げて呟いた。
「それでいいだろ」
　明日の空も、
　1年後の空も、
　１０年後の空も、
　こうやって幸せな空であるといい。

END

　

†懺悔†

スミマセン。ワケ分からん具合に終わりました。
６万打、有難うございました～～♪
そのお礼がわけわからんようになった挙句に打ち切ったこれでいいのか。
いや、よくない。
しかし、さりとて、修正する文力も無く、気力も無い。
ごめんなさい。（しゅーん）

とりあえず、犬猿愛～～～！！
という事をもっしり詰め込んでお送りいたしました（この擬音語は一体。）

季節外れもいいとこのネタで、その他もツッコミどころ満載のネタですが、
少しでもお楽しみいただければ、幸いです。

水野八百起。
2005.02.27

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