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「父さん、父さん、父さん～っ！今日の竜崎は？」 【夜神くん】 現在、Ｌが泊まっている高級ホテルに入った所だ。 Ｌはキラ対策の為にホテルを転々としているのだが、それは恐ろしく不経済だし、面倒だと思う。 そう、この夜神月が来るまでは。 「フッ、フフっ…」 『ライト…』 ただ一人っきりだというのに、いきなりニヤついて笑い声を上げる月を、死に神リュークは少し気の毒そうに見つめた。 『(でも、だから人間はオモシロイ。…いや、人間というよりライトが、か…)』 己に憑いている死に神に不憫だったり、愉快だったりという感想を持たれているとは考えず、月はやって来たエレベーターに乗り込んだ。 最上階を押す。 ガー…と扉が閉まるのを見て月は腕組みをする。 「あぁ、君の名前を知るのももう少しの事だよ…Ｌ」 『…』 「そうしたら、知られるワケにはいかないからひっそりと心の中で呼ぶとしよう…。ベットの中の竜崎の耳元で本当は呼びたいんだけどね」 『…ライト、目の取引…「リューク黙れ」…』 そんなに知りたいのだったら、と提案したのに、剣呑に扱われ、リュークはそっぽを向いた。 月は死に神の事なんかどうでもよさそうに溜め息をつく。 「何故僕が目の取り引きなんかしなきゃならないんだ。新世界の神になった途端に死ぬのは御免だね。…それにＬも先に愛しい恋人が死んでしまったら可哀想じゃないか。つまらない事を言わないでくれ」 『…ぁぁ…ι』 「…まあ、まだ恋人じゃ無いけど、時間の問題さ。頭脳明晰、容姿端麗なこの僕に惚れない筈がない。…そうしたらやっとこのホテル達にも意味が生まれるというものさ…フフフ…」 『…』 そうこう月が自分勝手な事を呟いている間にエレベーターは自分の責務を果たし、月を最上階まで運んだ。 月はにこやかな笑みを浮かべ、現捜査本部兼Ｌの部屋に足を踏み入れる。 「やあ、竜崎」 キラリ、某数年前のＣＭの男優のように月の歯が光る。 「…あ、竜崎はさっき局長とワタリさんの所に行きましたよ」 松田が机の上の書類を片付けながら、言う。 「えっ？！昨日も一昨日もワタリの所だったじゃ無いか！そもそもここを借りてる意味が無いじゃ無いか！竜崎が外に出てるなら！」 カカカっ！と近寄り松田に詰め寄る月に、松田は両手をあげて、身を引く。 「ははは…そ、そうですね。…あ！そうだ。竜崎から手紙預かってますよ」 月の目の血走ってる尋常じゃ無い様子に、はっと松田は思い出し回避する為にいそいそと竜崎から預かった手紙を月に手渡し、そそくさと相沢達の所に逃げて行く。 「…竜崎から…」 ほんのり、月の頬がピンクに染まる。 「…ふっ、またシャイな事をしてくれるじゃ無いか…。二人きりのスウィートの場所かな…」 くすくす笑いながら渡された手紙(四つ折りにされたメモ)をかさりと開く。 『夜神くんがキモイので、留守にします』 『後夜神さんに私の事を聞くのやめて下さい』 「ハハハ！冗談キツいなあ！」 リュークはこういうのを気の毒というのだろうと思った。 おわり …………………… …懺悔… なんだろう、これ。 なんだろう。 滅茶苦茶中途半端ですみません。 ギャグのつもりなのに面白くなくて御免なさい。 2005.03.05 ≪new[3] NOVEL back≫ [0]TOP。 |