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「ああ、つい。とても嬉しかったからね。少しは僕の事友人と思ってくれたのかな？」 近くにある月の顔をＬはジロリと横目で睨んでから手を上げた。 月の頬にぺたりと手の平をあてると、ぐぐっと遠くへ押し離す。 「違います。効率が落ちるのが嫌なだけです。月くんの卑怯な戦法に不本意ですが乗る事にしました」 顔をつっぱねられながら言われた言葉に、それでも月は上機嫌だった。 ジワリとそれは心の内に沁み渡る。 (本当に素直じゃ無いな、竜崎は) 思って月は顔を押すＬの手を取る。 鎖の重りすら今は心地よい。 顔を近づけると、Ｌが少し身を引いた。 その顔ににっこり笑いかける。 「…竜崎」 「…なんですか。顔が近いですよ。アイスが食べられません」 その返事にうっかり吹き出しそうになりながら、月は言葉を募る。 「僕にもそれを一口くれないかな」 「…は？何を言いだすのかと思えば。嫌ですよ」 「うーん、そういうと思ったけど。竜崎が僕に少し近づいてくれたからね、僕も竜崎に近づきたいと思って。…最初はそれがどんなに美味しいのか自分で確かめてみたいじゃ無いか」 柔らかな視線と語調で語れば、Ｌの眉間に皺が増えた。 「…なんだか私は損をしてばっかりです」 その後竜崎が月にアイスをあげたのかは、当人同士のみ知る事となる。 おわり …………………… …懺悔… にこり！ ↑にこり！じゃねえよ！の気分満載。 『おもちゃ箱～』よりも前の話なのに、確実にラブ度があがっとる！ オウ！ミステリー！(死んでしまえ) でも書けて幸せです。 …果てしなく月とＬでなかったとしてもっ！(ふふ) 非常に無い頭をフル回転させているのですが、天才の二人の会話なんて書けませんぜ。 だけどまあヨシという事で…なんか長い上にいつもの通りうだうだしててすみません。 …今度は月が押される話を書きたいです。無理っぽいです。 多分次はキスの話。 水野やおき 2005.03.08 ≪new[3] NOVEL back≫ [0]TOP。 |