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【Ｌ王国・キラ王国】 ※ 照×♀Ｌ ♀月×♀Ｌ 照→♀月 （♂竜崎？×♀月） 古代か中世っぽい感じのパラレル （エロ有り） かなり月ちゃんが悲惨かもしれないです。 ※ と、いう状況を踏まえた上でのパラレル（日記調小ネタ風）です。 ■５ 臆面もなく告げられて、照さんは動揺します。 内心パニックに陥りながら「王としてどうして行過ぎると思うのだ」と問うと、「だって人間の数だけ考え方も違うんですよ？正義だってその人間の数だけ存在するんです。国がしなければならないのはその人間の考えを全く考えることを許されない統制を敷くのではなくて、方向性を決めることなのではないでしょうか。確かに静粛も必要です。けれどもそれは過ぎればやがて虐殺を生むことになります。真っ白なだけの人間も、間違いを犯さない人間もいません。国がするのはその被害を最小限に留めて、余白のある処置をとることでしょう。血で血は洗い流せませんから」 さらりと言われて照さんは言葉を失います。それでもどうにかして、「もしそうやって許した誰かにＬ、お前自身が殺されても同じことが言えるか？」と問うと、Ｌちゃんは「それはそれで仕方ありませんね」とカクリと頭を傾げてからしれっと「私は私の正義を死守したに過ぎません。そりゃ殺されるのは真っ平ですから、抵抗はしますけどね」と言って「正義は必ず勝ちます」とニコリと笑いました。照さんの心がざわめきます。ド真ん中ストレートです。（笑） そうしている内に月ちゃんは王宮に側室として上がりました。そしてＬちゃんに「初めての友達」発言をされて「…ヤラレタ！」と動揺しながら数年を過ごします。 その間、Ｌちゃんにも月ちゃんにも子宝に恵まれず、月ちゃんはいっそこのままでもいいかな、などと思うようになってきました。 普通正室と側室の仲はあまりよくはありませんが、Ｌちゃんに限ってそんな事はありません。むしろ月ちゃんの能力を認めて、最大限に優遇してくれました。時には喧嘩をすることもありますが、大抵は月ちゃんが「こう思わない？」というとＬちゃんは「その案採用です」などと言って頷いてくれます。Ｌちゃんの王宮はとても気持ちのいいものでした。むしろＬちゃんは月ちゃんの一番の理解者になりました。 元々月ちゃんは下種な男という種族がそんなに好きではありませんでした。自分が男ならばともかく、自分が性の対象として見られることが嫌でなりませんでした。それ以前に人間自体があまり好きではなかった月ちゃんにとって、同じだけの知性を備えたＬちゃんだけは例外で、どんどんと夢中になりました。 ある日Ｌちゃんに口付けると、Ｌちゃんは目を大きく見開いて「どうしたんですか？」と月ちゃんを見つめてきます。月ちゃんは動揺するでもなく真意を掴もうとしてくるＬちゃんをもっと好きになりました。 そうして、Ｌちゃんに女友達がいないのを利用してちょっかいをかけるようになりました。Ｌちゃんのふよふよのおっぱいは月ちゃんの好みでもありました。 月ちゃんは自分が男だったらいいのに、と常よりも強く思いました。 そうしたら、全く何の障害もなかったのです。Ｌちゃんと結婚するのは月くんだった筈ですし、Ｌちゃんを独り占めできます。Ｌちゃんと一つになるのは何よりも素晴らしいことのように思えました。 だから、月ちゃんは照が憎くなってきました。今まで有用だったから生かしていたものの、照は月ちゃんの嫌いなＳＥＸをしなければならない相手でしたし、月ちゃんの大好きなＬちゃんと一つになることを許された相手です。憎しみは日に日に大きくなっていきました。 ある日月ちゃんは民衆がＬちゃんと月ちゃんと、照さんが仲睦まじくやっているということを知っている事に目をつけました。 特にこのところ、Ｌちゃんも妙齢の女性らしく美しくなってきましたし、月ちゃんはいわずと知れた国一の美少女です。そうした二人が一緒に座って笑いあっているのは民衆にとって優れた拠り所になっていました。二人のタイプの違う女神に護られている。そんな風に世情が思っている事に至った月ちゃんは、少しずつ王はもう不要なのではないかと思うようになって来ました。国に女王一人では荷が大きすぎるかもしれませんが、女王が二人ならばどうでしょう。子供は望めませんが、今だって二人とも子供はいません。ならば、どっちの血筋というものを考えずに、優秀な女子を二人育成して二大女王にしてしまえばいいのではないでしょうか。 そうして月ちゃんは密かに照さんの暗殺を考えます。そして実行に移しましたが、実に有能なご典医のワタリは照さんの命を救ってしまいました。そうして照さんを毒殺しようという計画なのだと気付いたＬちゃんは犯人を捜しながら少々の体の麻痺を抱える照さんが二度と殺されないように少々奇妙なスタイルながら自らの手で手厚く看病をします。 たちまち月ちゃんの管理のもと、日に日に薄くなっていた隈は濃くなり、挙句Ｌちゃんが月ちゃんを疑うようになりました。その上Ｌちゃんが照さんの子を身篭りました。毒殺しようと企んだ月ちゃんの目論見は、逆に照さんをしっかり休養させる結果になったのです。 昔から忙しく動いて来た結果、肉体は疲れきっていて、それまでは子供が望めませんでしたが、ゆっくりと休養したのと、Ｌちゃんの不器用ながらの愛の篭った看護に照さんの気持ちが動いたのが大きかったのです。 照さんには少々ではありますが、足の末端に麻痺が残っています。支えがあれば歩くことも出来ますが、ＳＥＸができるほどではありません。その二人がしたというのなら、Ｌちゃんが自ら照さんの上に乗ったということ以外考えられませんでした。 二人が心から愛し合ったのだと知って、月ちゃんは激怒しました。 二人の間に子供も産まれれば、月ちゃんは用無しです。そんなの月ちゃんのプライドが許せませんでしたし、このまま放置していてもＬちゃんに犯人が誰なのか突きつけられれば身の破滅です。 もう、二人とも殺すしかありません。 この王宮の人心も掌握してあります。今、二人が謎の死を遂げたとしても誰も疑わないように仕向けることも月ちゃんになら出来ますし、この国の女王として立ったとしても文句も出ないでしょう。 そうして月ちゃんは月ちゃんの理想としていた王国の乗っ取りにでます。俗にキラ信者という月ちゃんのシンパを上手く誘導して、Ｌちゃんと照さんを殺そうとしましたが、いち早く察知したＬちゃんに裏を掻かれて二人ともに逃げられてしまいます。 Ｌちゃんはそもそも月ちゃんと唯一対等な頭脳を持った人間ですが、身重でもあるし、病人も抱えています。それに共に連れて逃げたのは老人のワタリだけですから必ず見つける、と月ちゃんは強く誓いましたが、どうしても三人を見つけることが出来ませんでした。 そして、Ｌ王国は元号を変えてキラ王国になりました。 キラ王国は最初の１０年は繁栄しましたが、その１０年を超えると一気に衰退し、綻んできました。 表面上は何事もないように振舞えど、キラ過激派が信者でないものを虐げたり、故意でないミスでも傷つけられた被害者が加害者を憎み、加害者が被害者に早変わりする…。多すぎた血が、血を呼ぶようになりました。処罰は絶えるこがなくなってきました。 １５年で国が成り立たなくなりました。月ちゃんはこんな筈じゃなかった、と言いましたが、皆最初から滅ぶつもりで滅んだものなど一人もいません。皆最善を手探りで探しながら生きてきたのです。当然、考えを強要した月ちゃんを許さないとする者も出て来ました。 そうして反乱が起き、遂にキラ王国は破滅しました。女王キラは非業な死を遂げました。処刑されるのに使われた心臓麻痺を起こす毒薬を飲まされ、息を止めたのです。死んだと確認するとキラの死体はキラに従った者達の死体と一緒に川に投げ捨てられました。 そうして王国は新しい主導者を擁立して、新しい時代に向けて動き出しました。 月ちゃんの遺体はぷかぷかとキラ信者の死体と一緒に川を流れていきました。 その血に染められた赤が少しずつ清い水で薄められ、やがては清流に戻った頃、月ちゃんの遺体を拾うものが現れました。 「月くん」と誰かがその名を呼んで、月ちゃんの遺体はぴくりと動きました。 微かに遺体が「Ｌ」と呼びました。 実はこうなると予想していたＬちゃんが、裏から手をまわして月ちゃんだけでも毒殺するように仕向けていたのです。それならば首を落されるよりかは助けられる可能性があります。そこでそうなるように仕向け、同時に前もって月ちゃんの食事に解毒剤を入れていたのです。仮死状態になっていた月ちゃんの遺体はふっと息を吹き返し、ゆっくりと目を開きました。 そこには最愛のＬちゃんに似た容姿の少年の顔があります。 「誰？」と聞くと「私の息子です」と少年ではなく、隣の誰かが言いました。限りなく懐かしい声に視線を彷徨わせるとひやりとした手が月ちゃんの手を握ります。手の先を追うと、そこには会いたくて会いたくてたまらなかった人がいました。月ちゃんは片手を離すと更に手を伸ばします。年をとったものの、ふよっとしたおっぱいを握ると「何するんですか」と冷たい声がして、「Ｌだ」と月ちゃんは笑いました。 Ｌちゃんは庶民風に名前を改めて竜崎という姓をつけ、ひっそりと人目を忍んで暮らしていました。そこにやはり麻痺の残る月ちゃんを連れて帰りました。 月ちゃんはＬちゃんの息子の竜崎（竜崎と呼んでください、と言われたので）に背負われ、Ｌちゃんと手を繋ぎながらＬちゃんの家に向かいながら思いました。 負ぶわれるなんて、絶対嫌だ！僕は歩ける！…とか、せめてお姫様抱っこにしろよ、とかいう思いもありましたが、月ちゃんの思考の大半を埋めていたのは幸せだったＬちゃんとの王宮時代が一番楽しかった、という思い出です。 一人ぼっちになった王宮は今思うととっても寂しい場所でした。理解してくれる人間のいない場所は、とっても寂しかったです。皆にも悪いことをしたな、と思いました。ただ、まだ口に出して認めることが出来ないので、仕方なく竜崎に背負われてあげることにしました。 そうして、竜崎に看病されたり、笑ったり、喧嘩したりしているうちに「私結凄いですよ？」とか言われつつなんかそんな関係になってしまいました。 そっくりＬちゃんの遺伝子ばっかりを受け継いだ竜崎はそんな年じゃないってば！っていう月ちゃんに女の子の喜びを目覚めさせてあげました。月ちゃんはなんだか物凄く悔しそうですが、毎日幸せそうでした。 そして、時折こんなこともあります。隠居している身なので家は広くなくて、寝室なんかはすぐ隣なので、十代な竜崎の押さえの利かない攻撃に月ちゃんはつきあわされると、Ｌちゃんの寝室に月ちゃんの喘ぎ声が聞こえてきます。照さんはそれを聞いて些かむっとしています。年月が経って照さんも麻痺が消え、月ちゃんを許せるようにはなりましたが、それとこれとは別の話です。あられもない月ちゃんというのがどうもこうも複雑な心境らしいです。「あぁっ、竜崎っ」っていう声を聞いてむっすりしている照さんの隣ににＬちゃんは笑って「まあいいじゃないですか」と潜り込みます。こっちはこっちで盛り上がって来た頃、月ちゃんの寝室にも二人の声が聞こえて既に絶頂を越えぐったりしている月ちゃんもそれはそれで複雑です。竜崎も大好きで、添い遂げたいとも思っていますが、Ｌちゃんも大好きなので、二人の寝室に突入します。「僕もＬとする！」と言う月ちゃんにＬちゃんはやれやれです。照さんはもうＬちゃんに頭が上がらないので、Ｌちゃんの決定には渋々従います。夢の共演４○です（○にはＰがあてはまりますって…バカだ） 背面座位な感じでお互いのパートナーに抱きしめられながら、Ｌちゃんと月ちゃんは向かい合わせになってキスをしながらお互いの体を弄りあいます。そして時折クスクスと笑います。 そんなこんなで、すっかり隠居した照Ｌ夫婦と竜崎家の嫁の月ちゃんはそれから末永く幸せに暮らしてゆきました。 めでたしめでたし。（笑） っぽい感じの夢（のごく一部）をちらっと見て、ここまで妄想が膨らんでしまいました。 あんまり詳しくかくと、いつもの二の舞なので、ストーリーだけを抜粋しつつ書いてみましたが、十分長いです。わお！（何やってんだか） 実は夢を見て思い立って１日で仕上げてしまい（…ノリって凄い）、修正しながらＵＰしたのですが、今更ながら、異様に奇妙な話で、結構色々本当にすみませんでした…。 与太話しにお付き合いくださり有難うございました★ ………本当に色々スミマセンでした…！！！！ おわり。 NOVEL [0]back |