|
【籠の鳥・春をひさぐ】 ■補足的後書き。 こんにちわ、水野です。 タイム・リープ（凍結氷華）に煮詰まった管理人が、最初は『行け！ワイミーズ学園』という題名で、もっとコミカルなバカッポーギャグ話を書きたくなって始めた話。そんな予定を裏切って、どこをどう間違ったか、こんな話になってしまいました。orz 月くん、毎度の事ながら、本当に、ごめん。Lも照もごめん。 いやー、本当に、自分でもびっくりです。教師な月くんに「こんな所でいけない先生ですね★」な感じで糖度たっぷりな筈だったのに、いざ打ち出したら題名も違うんですから。あははー。 因みに、あまりにも関係が酷くて、アレな描写は全部飛ばしてしまいました。悲惨すぎて、書けぬ。 Lが皆や照を避けている間、どこに居たかというと、殆ど月くんのお家（マンションで一人暮らし）にいました。本当はさっさと姿を眩ませた方がいいとLも分かっていたのですが、少しでもハウスに戻りたくて、ギリギリまで月くんに囲われるのを伸ばしていました。 照とLとの関係性はこのまま育めば、異性間の愛になったかもしれない、という感じです。作中の間柄は兄妹以上恋人未満。 その後については、皆様のご想像にお任せします（！） 月くんにほだされてしまうのもアリ、 照さんが駆けつけてくるのもアリ、 Lが自ら逃げ出すのもアリ、 もう、何か知らないけど、メロが助けに来るのでもアリ（笑） 何でもアリ（笑） ということで、おひとつ…。 でも一応私の中のその後のストーリーも添えてみます。 最後まで月→Lで照Lでかつ悲惨な終わり方でもOK★という方のみ以下をご覧ください。 Lは月くんの部屋から一歩も出ずに甘味ばかりを食べて暮らすんです。月くんがお仕事に出掛けている間は、月くんがくれた本を読んだり、食事したり眠ったり。 月くんが帰って来たら、大概朝方まで情事です。途中でピロートークのようなものをしたり、Lが読んだ本の感想を言い合ったり。 Lは一切家事をしないので、月くんは「居候のくせに」とか言いながら全部の家事をこなします。日中はお仕事なので睡眠時間は無いに等しいです。 最初の一年はそれで通りますが、倒れてしまいそうになって、療養を名目に学園を去ります。そして、それから（月くんにとっては）毎日蜜月です。 月くんはLに婚約者がいたことを知りませんし（非公式なので）、Lもハウスの事は一切口に出さないので、蜜月仕様な毎日を送る度に、ゲームに勝った（というか既に勝ち負けはどうでもいいというか）Lの気持ちを手に入れていると誤解します。 毎日が満たされると、束縛だけは残して月くんはLに自分が持てる最上級の愛情を注ぐようになります。 「愛してる」と言い合って抱き合って、このまま死ねたらいいのに、１ｃｍたりとも離れたくないと月くんが思いだして数年が経ったある日の春。鳥の囀りを聞きながらLが籠の鳥の話をします。 「とても綺麗な囀りです。籠に閉じ込めてずっと聞いていたいような…」 「はは。気持ちは分からなくもないけど、それじゃあ鳥が可哀想だよ。元からそういう生き物でもないのに。こうやって自由に空を駆けて鳴くから、綺麗なんじゃないかな。植木鉢の花とは違うんだからさ。あ、コーヒー飲む？」 ズボンだけ履いて、冷蔵庫の中を物色しながら月くんが問います。 しかし、Lは答えません。 「L、聞いてる？」 「月くん」 「ん？」 「私を愛してくれていますか？」 「ああ、愛しているよ」 「貴方は私が死んだら貴方も死んでくださると、私の望みを全て叶えてくれるといいましたね」 「勿論だよ。何、ケーキ（笑）？」 「私をここから解放してください」 「…え？」 「私を私が愛するものの所へ返してください」 「何言ってんだよ。お前が愛する者は目の前にいるだろう？」 昔のような不安定な笑顔を浮かべながら笑う月くんにLも笑います。 「月くん。私は貴方の籠の鳥です。私の愛する者は籠の外。貴方を愛するわけないじゃないですか。心は絶対に許さないと言ったでしょう？」 「な…に…」 「ああ、でも。貴方は私を籠の中に放り込んだ残酷な人。私を自由になどしてくれませんよね。ならば私は自分で私を解放します。」 にっこり笑って「私の勝ちです」とLが言って目を瞑るんです。 「竜崎！」と月くんはベッドに駆け寄るわけですが、その時Lはもう息を引き取っていて、瞠目して「嘘だろ」と何度も繰り返しながら心肺蘇生や人工呼吸を行うんですけど何の効果も無くて、月くんは「愛しているのに」と叫びます。 泣いても叫んでも犯しても、Lは二度と目を開けなくて、月くんは呆然とLを見下ろしながら『なんとしても、髪の毛一本たりとも、LをLが愛した者達の元には欠片さえも戻さない』と誓ってLと一緒に家を出ます。 そして富士の樹海みたいな一年中雪が溶けなさそうなところで、月くんはLの亡骸を抱きしめながら「お前が壊れても、一生愛すと決めたから」と微笑みながら目を瞑ったのでした。 END …というような。（大汗） Lが自ら呼吸を止めたのは、もうファンタジーということで（嫌なファンタジー…） NOVEL [0]back |