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※色々と壊れているのが赦せない方は、ご覧になられないほうが宜しいと思われます。 ※キラ事件があったのに、皆生きてます。 ボン・ジョルノ。 どんなに優秀でもＬとキラの暴走を止める事が出来なかったニアことネイト・リバーです。 【ネイト・リバー氏の憂鬱４】 皆さんご機嫌如何でしょうか。 突然ですが、キラが法律を改正させた事でＬに結婚式がバレてしまいました。 ふっ、案外たいしたことないんですね、キラ。 などとほくそ笑んでいたというのは、内緒です。 そんな密かに上機嫌だった私の機嫌はと言うと、今朝をもって急降下です。まさに憂鬱。そんな感じです。 そう、勉強だけではない優秀さをお持ちの貴女なら、もうお分かりの筈。 今日は天変地異がおこりました。 つまり、今の私の心境を語るとですね…夜神月ことキラと、竜崎ことＬの結婚式の日なんて永遠に来なければいいのです！ …と、いう事です。 そもそも、私は端から結婚式に出席などしたくはなかったんですよ。 でも、ワイミーズハウスの皆は漏れ無くご招待なのです！ …心底行きたくない、です… いえね、別に友達が一人もいないから、とかじゃ無いんですよ。 本当ですよ？ …ただ、相手はキラだからして、Ｌの後継者として、一人くらい顔も名前も分からない人物がいたほうがいいんじゃないかと思いまして…。 …別にこじつけじゃ無いですよ？ まあ、そんなワケで、私、先日Ｌに言ってみたんです。 『お二人が痴話喧嘩した際に顔も名前も把握していないＬの味方がいたほうがいいんじゃないですか』 とね。 え？さっきと理由が若干違う？いいんですよ、そんなの。何事も結果オーライ。…良い言葉ですね。 ですが、流石は元Ｌです。考え方がぶっ飛んでます。私の頭脳を以てしても２１度くらい斜め上を行ってます！ Ｌはどうにかしてこの事態から私だけでも逃げようと画策している私に向かってこう言ったんです。 『有難うございます。その気持ちだけで嬉しいですよ。流石、私達の息子です』 …幻聴が聞こえました。『すみません、Ｌ。最近(貴方がたのせいで)多忙を極めて少し疲れているようで、正確に聴きとれませんでした。』 『おや、ニアが手こずるような事件がありましたっけ？どんな事件です？』 『…他愛も無い事件です…』 流石は長年Ｌを勤めた捜査ジャンキーです。手ごわい事件と聞くと声の色が変わってます。きっと目の色も変わっているに違いないです。 でもまさか、『貴方がたの結婚話のせいで』とも言えないのでここは黙っておくのが吉とみた私は賢明にも口を噤みました。 『そう、ですか？まあ、ニアも私達の結婚話で色々と大変でしたしね。人付き合いが苦手な貴方ですから疲れるのも致し方の無いことです』 (分かってんじゃ無いですかー！！！) 思わず叫びたくなりましたが、やっとの思いで堪えました。私ってば大人です…！ 『私達を祝福してくれて、有難う、ニア』 …祝福なんぞこれっぽっちもしていない私ですがうっかりジーンとしてしまいました。 『お礼というワケでは無いですが、ニアにとっておきの報告があります』 ………。 なんでしょう。 物凄く聞きたくありません。 心底聞きたくないんです。 だって大概Ｌの報告というのは事件解決以外にはろくな事が無いのです。 …っ聞きたくないんです(涙) 『………』 『………』 ああ、私が『何ですか？』と聞くのをＬが待ってます！ 不幸の報せなど誰が聞きたいでしょうか。しかも自分から促さなければならないなんてなんの拷問でしょう…！ 「………」 『………』 …でも、聞かなくちゃ終わらないんですよね。頑張れ、ウルトラビューティ、私。この苦行を乗り切ったらガンダムの新作(入手困難)限定プラモが待ってますよ！(ジェバンニに一晩で買いに行かせましょう…ご褒美です。) 意を決した私は自分を鼓舞しながら口を開きました。 「なんでしょう…か」 『ふふ、そんなに聞きたいと言うなら仕方ないですね。…ニア、貴方を私達の息子として籍を入れたんですよ』 なんじゃそりゃー！！！ 誰もそんな話聞きたくないとかエトセトラ、エトセトラ！突っ込みの言葉が頭の中で上滑りします！ どうしてくれましょう！どうしたらいいんでしょうね、本当に！！ この元世界の切り札と元世界を震撼させたキラは一体何を考えているんでしょうか？！ お互いが惹かれあってお互いが立場を捨てる事でまるく収めたなんて嘘です！！きっとお互いの作戦で頭のネジを抜きあってたらワケが分かんなくなっちゃっただけです！！だからこんなバカバカしい事を言うんですよ！ 『おや、感動のあまり声も出ないようですね』 違いますよ、この脳天パー！(ああ…ついつい言葉が汚くなってしまいました) 『まあ、そんなワケでして、お式の方で正式に発表したいと思います。楽しみに待っていて下さい。では』 『えっ？！ちょっ、え…』 ブツッ。 …き、切りやがりました。言う事だけ言って切りやがりましたよ、あのホモ！リダイヤルかけて繋がりません！何でですか？！ラブラブタイムにでも入りやがったんですか？！畜生！許しませんよ、あのホモ！ 「まあまあニア。ホモだなんて…夜神月はバイでしょう？」 …リドナー！今はホモだろうがバイだろうがヘテロだろうがそんな事はどうでもいいんです！ 「あら、もう心を読むなとは仰られないんですね」 それどころではないんですっ！！！ 「別にそこまで嫌がる程の事ではないように見受けますが？」 何言っているんです、リドナー！Ｌとキラの養子ですよ？！絶対なりたく無い養子先じゃないですか！それに世界のＬ(二代目)を普通に戸籍に載せてどうするんです！ ギリギリと歯軋りをさせながら睨みつける私にリドナーはどこ吹く風…。 「フフッ、ニア。ニアの戸籍なんか偽造に決まってます。それに…。 ゛Ｌ゛に上りつめたニアが形だけでも家族になれるのはもうＬの所しか無いでしょう？Ｌなりの親心だと大事に受け取ってあげてもいいのではないですか？」 …………。 ヤバいです。少しホロリとしてしまいました。 リドナーは年季くってるだけあって説得力が違いま…、…あ。 「ニア」 おや？年季食ってるなどと失言してしまったのにリドナーの顔が穏やかです。 「本当に大変喜ばしい事で良かったですね。さぞやメロも感じ入って、あれこれと暴走してくれるでしょう(^_^)」 ……やっぱり凄く怒ってました。リドナーに年齢の話はタブーですね。 「ニア。世界の常識をお教えいたしましょうか(*^_^*)」 …リドナー、顔文字が怖いです… 「Ｌの結婚式でニアの養子縁組みともなれば面白いものが見られそうですねホホホホホ(^_^)v」 …ああ、私の憂鬱は途切れる事をしりません。 ＥＮＤ こういうニアを書くのは楽しくてなりません。 詰まった時の逃げ場です（笑） NOVEL [0]back |