|
■■ Not title ■■
|
2005.09.19 新さまに頂ましたvV 「竜崎、ゲームでもしない?」 おやつを食べてると唐突にそんな事を言われた。 夜神月に。 その左手にはトランプが握られて右手でパラパラとそれをもてあそんでいる 「…そんなもの、楽しいですか?」 「まぁ、レベルの低い奴とやっても楽しくはないけど君となら楽しめそうだと思っているよ?」 口調は挑戦的でその言葉の裏には『逃げる気か?』とあおられている気がした 「…成程?そうですね…もしかすると貴方となら私も楽しませて頂けるかもしれません」 「勿論、期待に添えるよう精進するよ。しかし、ただ勝負するだけでは面白味に欠けるから賭けをしないか?」 「賭け?」 「そう、負けた奴は勝った方に一日絶対服従ってのはどう?」 「…楽しいですか?それ…」 「楽しいに決まってるさ!…まさか負けるかも知れないから嫌だなんて言わないよね?」 「いえ、ただ、私は月くんにとりわけ要求などありませんので無意味かと…月くんは私に要求する事があるんですか?」 「……無くは無い…。わかったよ、竜崎が勝った場合は極上スイーツを用意する上に絶対服従だ。これならどう?」 「おやつは毎日ワタリが用意してくれてます……が、そこまで仰るなら仕方ありませんね…」 「……(おやつに釣られたな…」 「何か仰いました?」 「否、何でもないよ?(爽笑」 「言っておきますが私、負けた事ありませんよ」 「はは、僕もだよ。じゃあ早速始めようか?」 □□□■□ 「─これで私の三勝目ですね…」 「………」 トランプゲームで定番のババ抜きをはじめ、スピードや神経衰弱と色んなジャンルで競ったものの、全て私の勝ち。 一度も勝てなかったのがよっぽど悔しかったのだろう。 …口数が少ない これだからプライドの高い子供は… 当然と言えば当然の事なのに 記憶力、頭の回転の速さと反射能力、ましてや観察力や相手の心理を読み取る事など世界一の探偵と呼ばれる私は他の誰より劣ってはならないのだから。 それが、たかだか日本の学生ごときに超えられる筈がない ─まぁ、今迄で一番楽しめた相手であるのは確かだが 「─っもう一回勝負だ!」 「何回すれば気が済むんですか…」 「僕が勝つまでだ!」 「…」 という事は一生終らないという事か? 「捜査に差し支えます」 「次で絶対勝つからもう一回だけ!」 「…仕方ありませんね」 負けず嫌いな彼はこうなっては梃子でも動かない 「よし、じゃあ…次はブラックジャックなんてどう?」 「あぁ、成程…確かに直ぐに勝負が決まりますね」 「じゃあ始めようか?」 「はい」 □□■■□ 「…」 「月くん、いい加減に諦めて頂きたいのですが…」 「…というか、何でお前の所に最初で絵札とエースが立て続けに四回も来るんだ?! 」 「そんな事私に言われても…」 「はは…運で決まる勝負にまで四連敗するとはね…」 私としても早々に負けてしまいたいのに…。 ある意味、お互いに運が悪い… 「…しかしエースはもう四枚出たからブラックジャックという事はもう有り得ないな…。よし、もう一回だ!」 「………分かりました」 …あまり使いたくはなかった手段だが、こうなればわざと負けるしかない。 「─スタンドだ」 「私はヒットします」 私の合計は20 そしてエースが出る事はもうない。 つまりは次を引けば確実に負ける。 「バーストです」 「バースト?…そっちのカードも見せてみろよ」 「あ…」 私の場に出されているカードと持っていたカード、計三枚全て取り上げられた。 「竜崎?」 「…はい」 「もしかして二枚目の時点で合計20だったんじゃないか?」 チッ バレたか… 「しかし、負けは負けです。なのでもうゲームはおしまいです」 「…凄くプライドが傷付いたよ」 「何と言われてもこれ以上遊んでる暇などありません」 「…まぁ、いいさ。一週間後、君は僕の奴隷なんだから。その時には覚悟しときなよ」 「あぁ、そういえばそういう話でしたね。私は七回勝ったので月くんは一週間、私の奴隷なんですよね?」 「……あぁ、そういう事だ」 「では、早速ですが」 「…何?」 ダメ元で言ってみるか… 「自白して下さい。自分がキラだと…」 案の定、夜神月はいつものポーカーフェイスを保っていられない様で顔が引きつっていた。 捜査の邪魔をして私を困らせた罰です。 一週間貴方に命令出来る権限、存分に使わせて頂きますよ。 少しは悩んで苦しんで今日の事を反省しなさい。ね、夜神くん?(含笑) 続 †有難う御座いました† 新さまからいただきました小説を、無理を言ってサイトに転載させて貰いましたっ☆ だって、私が読むだけじゃ勿体無さ過ぎてっ!! とても、Lの上手さが大好きです! 『これだからプライドの高い子供は』のところが特にツボですっ☆ 月は本当にプライドの高いお子様だなあと! 掛け合いが二人とも可愛らしくて大好きです! 新さまほっんとーに有難う御座いましたっ!! |