スカートを脱いだえるの体が、スプリングの利いたベッドに沈んだ。 【ひぐらしの鳴く朝】 月も上着を脱いで、それからえるの上に跨る。 どちらとも無く目を瞑ってキスをして…、深くお互いを絡めあう。 えるがどちらの唾液ともつかないものを飲み込み、色の濃いため息を漏らした。 「ああ…」 同時にえるがあまり触れてられていなかった方の乳房を無意識だろうが腕で擦ったので、月は思わず口の端に笑みをのせた。 「こっちはお留守だったもんね。触って欲しいんだ」 クスクス笑って、「え…?」と自分の行動を分かっていなさそうなえるの乳房を望み通りに口に含んでやり、片手は秘所に潜り込ませる。 濡れた下着の上から揉むようにすると、えるが大きく体を揺らした。下着の隙間から指を偲ばせると、ぬるっとした愛液が指に絡まる。 「ゃだ…っ、わた…しっ、…あぁッ!!」 随分高ぶっていたのか、勃起したクリトリスを2・3度嬲っただけでえるが大きくのけぞった。 ビクビクと痙攣して絶頂を伝える。 「はっ…ぁ、ぁ、…ライ、トく…」 「良かった?」 「…すみ…ませ…」 答えの代わりに謝罪を口にするえるに「別にいいんだよ」と答える。 「僕は後でちゃんと気持ちよくして貰うからね」 流し目気味の視線をえるに送る。 それに頓着せずに、生真面目にえるが「はい」と返事するのがおかしかった。 「…ですが、今日は…」 「分かってるさ。ちゃんとつけるから心配するなよ」 それに安心したように、蕩けきった顔でえるが微笑む。 月の胸が別の鼓動を刻んだ。 ドキドキ高鳴って、まるで恋をしたかのようだと思う。 初めてえると繋がった時も似たような事を思ったが、それよりももっと鮮烈に月の心臓を焦がす。 「…えるっ」 突如噛みつくようなキスを仕掛ける月に、えるがビックリしたように月の肩を掴んだが、すぐに乱暴とも思えるキスに応える。 「んっ…ふっ、んぅっ!」 ぐいっとえるの下着を下ろして、繋がる事のできる場所を探る。 ぐっと押し入れた指の所為でえるの体が凍って、悲鳴のような声が押し出されたが、それは月の咥内に吸い込まれた。 えるのナカはやっぱり熱くてキツくて、でもとろとろで。どれだけ求められているのかを感じて、一瞬だけ月は指を進めるのを止めた。 そこに大事な何かがあるような気がする。 だが理性を押し上げる性欲に負けて、月はナカを解す行為を再開させた。 くちゅくちゅと、粘膜を掻き分けて、すぐに新に指をすべり込ませる。 性急に押し広げられるのに、えるの喘ぎが半分苦痛を伴ったものになったが、月はそれに満足してしまった。 (僕はどこか少しおかしいみたいだ…) 月が与えられる苦痛さえも受けれてくれるのだという事が、胸も体も脳をも昂ぶらせてしまうようだった。 感じたまま、えるの太腿に痛いくらいに高ぶったモノをぐりぐりと擦りつける。 「んぅっ…んっ、んっ!」 口の端から飲み下しきれない唾液が零れて枕を濡らし、絶え間なくえるがくぐもった声をあげた。 (もう…) 思考が巧く働かなくて、抱き合う事だけで頭がいっぱいになって指を抜き唇を離す。 はっ、と荒い息をついて、間近にあるえるの顔を見るともなしに見下ろした。 えるの目尻から透明な涙が流れ落ちるのが見えて、思わず静止する。 「……、?」 動きの止まった月を不思議に思ったのか、速く浅い息を繰り返しながらえるが瞼を開いた。 目を見開いたまま凝視している月を不思議そうにえるが見上げる。 零れるような笑みを浮かべて、それで更に目を見開いた月に手を伸ばしてきた。 するりと細い腕が月の首に廻る。 「らいとくん」 えるの涙を見た瞬間に取り戻しかけた理性が、不意に暴れ出す。加熱し過ぎたエンジンのようにドッドッドッと鼓動が速い。 向けられた感情にぱっと疑問が脳裏に弾けた。 (こんな気持ち、まだ12の…僕らが持ち得ていいもの…かな?) 鼓動が速すぎて焼き切れてしまいそうで、突如どうしていいのか分からなくなってえるをただ見下ろす。 「…月くん?」 えるを見下ろしたまま微動だにしない月を訝しんで問いかけられる。 「あ、ああ…。ごめん、心臓が破れそうで…」 「…え?」 「凄く苦しい」 「…私もです…」 えるが少し躊躇ってから、月の手を取った。 ふわりと小さな胸に手を置かれる。 「どうですか?同じ速さですか?」 ペタリと月の胸にもえるの手が確認するように添えられた。 「…一緒です」 優しく言われて、ぎゅっと胸が締め付けられる。 これから行おうとしている事が滑稽なような、神聖なもののような判別がつかない不思議な気持ちにさせられて、何故だか涙ぐみそうになった。 「ぁの…続き、しないんですか?」 言い難そうにぼそっと問うえるに、やっと月は微かな笑みを向ける。 「するに決まってるだろ?…何、そんなに早く欲しいの」 「…とても…、切なくて堪らないです」 濡れた唇が月を誘う。 キスをしながら月もズボンごと下着を下ろし、ギチギチに硬くなった月のソレをえるにあてがう。 「ひ、んっ…っ」 ヌルリとえるが月を包む。 「…っく」 思わず月の眉間に皺が寄る。 にゅく、にゅく、と呑み込んでいくナカがとても不思議。 静かに、だが確実に息が上がった月はえるの体を抱き締める。 埋まった熱も胸の熱さも月を狂いそうなくらいにおかしくさせる。 「えるっ…」 掠れた声で名前を呼ぶ。 「…らいとくん」 甘い声がすぐに返って来た。 「ゃあっ!」 そのまま奥を突くと遠慮の無い喘ぎが耳を掠めた。 小刻みに揺らすと、月に抱きつく腕に一層力が込められ、呼応するようにえるの腰が揺れた。 室内に月とえるの体液が混じった水音と打ち付ける音が響いて熱を加速させる。 成長しきらない胸が月に触れて、鼓動を熱くさせる。 きゅうきゅうと締めつけるえるのナカが、心臓を締めつけるそれと同じように思えて、気持ちよ過ぎて死にそうだと思った。 「えるっ、えるっ」 「あっ、あっ、ああっ、ら…っぃ、とっ…く…っ!」 加速して加速して、次第に頭が真っ白になって行く。 えるのナカがビクビクと痙攣して、月も堪えきれずに吐射した。 ドクドクと注ぎ込まれる精に、えるがまた震え、月はえるを強く抱き締めた。 「ライトー、どうかしたのー?」 「えっ?!」 「…んっ!」 ビクリと身を動かすとえるの声聞こえて、一瞬何が何だか分からなくなる。 「ライト?お客さんも来てるんでしょう?」 「か、母さん…!」 「!?」 窓から入る薄い光に、二人して寝入ってしまった事を悟る。 「今、何時…?!」 「5時半よ。部屋、暗いけど大丈夫なの?」 「アァ、映画見てて寝てしまったみたいで…すぐ降りるから…」 「そぉ?早くしなさいよ?部屋にいるの、お嬢さんなんでしょう?」 恐らく靴を見て判別したのだろう、母の言葉に動揺しながら月は混乱したままの頭を急速に回転させた。 「分かってる…、ほら、起きろ、竜崎」 「…っ」 「じゃあ早くね」 えるが声を押し殺して月に縋りつく。 こんな冷や汗ものの事態だというのに、月が喋った些細な動きで感じてしまったえるに、月もすぐに熱を取り戻してしまった。 「「…」」 二人して顔を見合わせる。 月はどうするか逡巡してから、えるに口付けた。 続く!(微エロ注意!) ………………… えー、 エロ長いよ!!!!(大してエロくも無いくせに…!) dataup2006.12.12 …………………… [0]TOP-Mobile- |