■【らぶラブらぶ】■ 16

… side ギルベルト …

なんだか最近踏んだり蹴ったりだ。
昔から踏んだり蹴ったりばっかりだった気もするが、そんな事はどうでもいい。とにかくついてない。
すんすんと鼻を鳴らしながらベッドに顔を押しつける。朝起きたのが遅くて、用意された朝食を昼食代わりにしたせいで、とても腹が減っている。それがみじめ感に拍車をかけてた。
(くっそー、3時間も説教した上に夕飯抜きとか酷過ぎるぜー…)
確かに秘密をばらしたのは悪かったが、何もここまで怒ることはないではないか。多少特殊な趣味のものも混じっていたが、まだ一般人として当然といったくらいの所持量だ。問題ない。
しかしアーサーに口止めをするのを忘れてしまった。っていうか、バラすんじゃねえよ。
ギルベルトは心の中で突っ込んで溜息をついた。
つか、何でそんな話の流れになったのか。
ぐるるるる、と腹の虫の音が鳴り響く。それが妙に切ない。
弟はもう寝てしまったようだから、もう少ししたら下に降りて、何か食べられそうなものを探してみようと企みつつギルベルトはベットに懐いた。
(あー、散々だぜー)
やっぱりホラー映画の呪いか何かだろうか。ちょっと脅かしていちゃいちゃしたいと思った罰か何かだろうか。ヤり損になるし、我慢大会になるし、親父と再婚するかもとかわけのわからない事になっているし、今日は一人楽しすぎたし、自分の手ではヌけなくなっているし散々だ。…今日も一応試してみたのだがやっぱり結果は惨敗だった。
一人で唸っていると、コンコンと控えめなノックの音がしてギルベルトは唸るように声を上げた。何だろうか、寝たと思ってた弟の襲来だろうか。
不吉な予感が脳裏によぎった所で、ゆっくりとドアが開いて窺うようにアーサーが顔を出した。
「よお。死んでるか?」
「生きてるっつーの」
少しばかり驚きながら緩慢な動作で体を起こしてベッドサイドの明かりをつける。美味しそうな匂いが鼻を擽った。
「ほにゃららの誼で持って来てやったから食っていいぜ」
「気が利くじゃねーか。っつーか、お前ルッツにバラすなよ」
「聞いてもないのに喋ったお前が悪い」
「ちぇー」
絨毯の上にお盆を置くと、アーサーは自分のぶんらしいカップを取り上げて啜った。
「あ、紅茶か。そういやお前紅茶党だっけか」
先週水族館でそんな事を言っていた。
(そういや間接ちゅーしたんだったな…)
というか一昨日は舌まで入れてしまったのだが、相手が寝ている間の事をカウントしていいのか微妙である。しかし断じて寝込みを襲ったのではない。
ギルベルトは今まで家で見かけなかったカップを手に取って口をつけると「おお」と声をあげた。
「マジで味が違うんだな」
「旨いだろ?」
「ああ。びっくりしたぜ」
得意気に目を細めて笑うアーサーを前にギルベルトは「平常心」と心の中で繰り返した。
それから惣菜パンに食いついて腹を満たす。見越して買って来たやったんだから感謝しろよ、と言われて「流石お前、愛してるぜ」と言ったら殴られた。
「ところでよー」
「何だ」
「俺様やっぱり親父のあと継いでみようかなーって思ってんだけどよ」
「そうなのか?」
「おお。俺はサラリーマンとか似合わねーし、気侭に生きようかと思ってたんだけどやっぱりな。親父の仕事には興味あるし。やってみようかと思ってんだ。ルッツの方が真面目だし、合ってるって思うんだけどなー」
笑ってみせると、アーサーはパチリと瞬きをした。
「いや、そんな事はねーだろ」
「お前昨日言ったこと忘れたのかよ」
「覚えてるけど、別に向いてねーとは言ってねーよ。それに俺はお前の方が向いてるって思ってる。ルートヴィッヒは補佐向きだろ」
「…マジか?」
「こんな事で嘘は言わねーよ」
「………」
なんかちょっと嬉しくて、「へー、ふーん」とニヨニヨしていると「調子に乗るんじゃねー」と呆れられた目で見られた。しかし上機嫌のノリに乗って口を開く。
「なあ、お前勉強見てくれねえ?」
「…俺がか」
「嫌なら仕方ねーけどよー」
「別に…嫌じゃないけど…。お前一人でも出来るだろ」
「理数系はな。でも他のは赤取らないくらいで精いっぱいっつーか、古典とか意味わかんねぇ」
肩を竦めて見せると「仕方ねーなー」と溜息をついたあと、「別にお前の為じゃないんだからな!」とツンデレてきた。ギルベルトの為でない方が不味いとは思わないのだろうか。
「それとよー」
「まだなんかあんのかよ」
最後の一口を食べ終えて、紅茶を飲み干すと、ギルベルトはアーサーに視線を合わせた。
「ヌいてくんねぇ?」
「は?」
「お前が余計な事してくれたから、一人でヌけねーんだけど」
「…は?お前、一体何…」
ちゅっと不意打ちで唇を合わせると、アーサーがみるみる間に真っ赤になった。
「なっ…!なっ…!お、おまっ…」
「別にヤらせろとかいわねーから、手で触って欲しいんだけど、どうだよ」
「ばっ…断る!何が『どうだよ』だ!お前そっちの気は無かったんじゃねーのかよ!」
「無い無い。でもそれとこれとは別っていうか」
「別じゃねーよ!キスまでして言うことかよ!」
「キスぐらい男も女も変わんねーって。俺様お前の事性別関係なく好きだし」
「!!」
押し倒して、膝の上に乗り上げ、腕を捉える。赤くなった顔を見下ろして口角を上げた。
「詫びはそれでいいからよ。じゃねーと襲っちまうかも」
「そういうのは脅しっていうんだバカぁ!つーかもう襲ってんじゃねーか!」
「そうとも言う。で、このまま続行してもいいのかよ?」
「いいわけあるか!バカ!退け!」
じたじたと暴れようとする首筋に軽く吸いつく。びくりと体が震えて脇腹を撫でると悲鳴のように「分かった!」と声を上げた。
「分かった、手ですりゃいいんだろ…。くそっ、覚えてろよ…」
「話が早くて助かるぜ」
体を離して起き上る手伝いをする。ギッと睨みつけられたが、ギルベルトはどこ吹く風と笑ってみせた。起こした体の肩に手を置いて軽く口づけ、至近距離から見つめると、眉間に皺を寄せたまま溜息をついた。瞼を下ろして緩く唇を開く。
「…んっ」
再びくっつけた唇の隙間から舌をねじ込むと微かに声が上がる。堅くなっている舌をつついて促すとおずおずと絡めて来た。お互い探るように舌を合わせて、呼吸が続かなくなった所で唇を離す。翠の目に薄い涙の幕がかかり、頬はりんごのように熟れている。吐息は熱く、唇は濡れている。ギルベルトはぶるっと背筋を奮わせた。
(やべぇ…このまま食っちまいてぇ…)
やはりキスを所望したのは不味かっただろうか。触れると余計触りたくなる。
でも、我慢せねばなるまい。そういう約束だ。一度でも手を出してしまったら、最後の歯止めが効かなくなりそうだ。今だってこうして襲いかかってしまっている。
「んんっ…」
咥内を貪って、舌を吸い上げるとアーサーがくぐもった声を上げた。その声が色っぽくて、ぞくぞくしてしまう。
キスの合間に、ズボンのベルトを緩めてジッパーを下げる。
「アーサー」
欲を孕んだ声で呼べば、やはり睨まれてしまった。気持ちは分かるが、ギルベルトだって本当はこんな回りくどい事などしたくないのだ。好きだから付き合ってくれと言えればもう言っている。勝算が無いとは思えない。
ギルベルトは手を伸ばして引き出しを開けるとローションのボトルを取り出してアーサーの手に落とした。雑にキャップを閉めて放り投げ、それからサイドの電気を消す。
「手、貸せよ」
アーサーの腕を辿ってその手を捕まえる。下着ごとズボンを引きずりさげて、すっかり勃ちあがった欲望の象徴に手を触れさせた。
「…う…」
触れられただけで、自分の手とは比べ物にならない快感が身を走り抜けた。
アーサーの手を掴んだまま上下させるとびくびくと腰が震える。
「悪い…そのまま擦ってくれ…」
っは、と熱い息を吐いて、薄い体を抱き寄せる。おずおずと手が動かされて、ギルベルトは息を荒くした。
「アーサー、もう少し、強く…」
快感に集中しながら呻くように告げると、言葉の通りに少し力が込められた。
「う…あ…」
今度は何も言う前に扱くスピードが少し早くなる。先走りとローションが混じって時折ぐちっと音が鳴った。
なんとも言えない快感が体中に広がった。ぬるぬると擦り立てられて、唇の隙間からうめき声が上がる。他人に触られることがこんなに気持ちいいものだとは思わなかった。
やがて脳内が射精感一色に染まって、気が付いたら吐きだしていた。ぶるっと体を震わせて最後の一滴まで吐きだすと、強い脱力感が襲って来る。ギルベルトは息をあげたままアーサーの肩に頭を預けた。
「…ギルベルト…」
戸惑ったような声が聞こえて、もう少し待ってくれと返す。
呼吸が整ってから体を離し、頬にキスをする。
「ちょっと待ってろよ…」
暗闇の中、手を伸ばしてティッシュを引きだすとおざなりに処理して身だしなみを整えた。サイドの電気を再びつけると、アーサーの真っ赤な顔が視界に飛び込む。
瞳を潤ませたまま、気まずげに視線を逸らしている姿が愛らしい。その顎をとって唇を重ねる。ちゅっちゅっと何度も触れるだけのキスを満足するまで繰り返した。
「…ばかぁ…」
唇を離して見つめると、そんな事を言われる。その罵倒は逆効果じゃねぇのか、と思ったが敢えて指摘はしなかった。是非ともまた言って貰いたい。
「…ああ、悪い。ひっかけちまったな…」
手の汚れを拭きとろうとして、アーサーの寝巻に精液を掛けてしまった事に気付いた。謝って、どろりとしたそれを取り除く。
アーサーの手の平も綺麗にすると、次に何を言っていいかに困った。もう部屋に戻っていいぞとも言い難い。さりとて他に何を言えばいいのか。
「…お前…」
「ん?」
ギルベルトが悩んでいると、アーサーが口を開いた。
「本当にそっちの気があるんじゃないのかよ…」
「それは無ぇ。…そうだな、お前があんまり男っぽく無いから…かもしれねぇな」
男っぽく無いというか、女だって分かっているけど、今はバラせないだろう。
「………」
「指とか見てみろよ細ぇだろ?手自体が小っせえし。抱きしめたらすっぽり収まるし。腰も細いじゃねえか。目はでっかいし、顔も小作りだろ?眉毛はすげーことになってっけど」
「うるせえよ…」
「あと、可愛い。傍にいると落ち着く。アーサー」
名前を呼ぶと息苦しそうにアーサーが喘いだ。体は一旦落ち着いたが、気持ちが昂ぶって収まらない。キスをすると、今度は腕をまわしてくれたから、止まる機会を見失う。
たった一晩で数えきれないくらいキスをして、そのまま一緒に眠った。

「ギルベルト、起きろ!」
早朝に怒鳴られて、ギルベルトは「うう…」と唸る。
「離せ!起きろってば!」
「耳元で怒鳴んなよ…」
「お前が離さないからだ、バカぁ!」
何の話だ、と思って昨夜の事を思いだした。ぎゅうぎゅうと抱きしめて眠っていたらしい。寝ている間も離さないなんてすげーな、俺、と感心した。
「…ああ、悪ぃ」
ふああ、と盛大な欠伸を漏らしながらアーサーを解放する。おはようのちゅーをしようとしたらべしりと口を塞がれた。
「キスは無しだ」
「むむー」
「何言ってんのか分からねーが、兎に角キスは無し。ボディタッチも無し。どうしてもヌけないっていうんだったら、時々なら手伝ってやらねーこともねーけど、…俺のせいみたいだし」
最後の方は言い訳みたいにぼそぼそと呟いて、それからより強い口調で宣言した。
「あと、学校では絶対近寄るなよ。どうしても無理な時は仕方ねーにしても、近寄るな、話しかけるな、ベタベタすんな。したら指一本触ろうと思わないくらいにボコボコにしてやるからな。ついでにある事ない事ねつ造して退学に追い込んでやる」
こいつは本気だ。「むー」と口を塞がれている事をアピールすると、渋々解放してくれた。
「それって家の中だったらベタベタしても構わねーって事か?」
「…お前な…突っ込む所はそこかよ…」
「いやだって、一番大事なところはそこじゃねーか」
「…一番大事なのかよ」
アーサーは大きく溜息をつくと、「まあ、多少は…」と顔を赤くして呟いた。
「ボディータッチと、ベタベタの違いも教えろよ」
「………」
「キスはどこまで駄目なんだよ。頬も駄目なのかよ」
「…うぅ…そんなのは雰囲気で分かれよ!」
分かるかよ!と言いかけてやめた。下手に宣言させない方が好きに出来る。狡賢いと言われても構わない。少しでも自分の都合のよいようにしたいと願うのは万人共通のはずだ。
「んー。まあ、了解。つか、お前起きるの早ぇーよ」
「いつも俺はこの時間だっつーの。んじゃ、俺は戻るからな。お前はいつも通り下りて来いよ」
「おー、昨日はありがとなー」
礼を言ったら殴られた。別にナニの話ではなくて、飯の話のつもりだったのだが、主語を抜かしたので勘違いしてもおかしくない。訂正するのも面倒だったので、ギルベルトはそのまま二度寝した。

アーサーのいう通り、学園では極力近寄らないようにした。会長の顔をしているアーサーはいつもよりも鋭い気配を放っているので、ギルベルトの方もあまり近寄りたくはないと思っている。別にアーサーが怖いとかそういう理由ではない。家にいる時みたいな顔を周りに晒させるのが嫌なだけだ。共学だったらともかく、男子校のこの学園は姉妹高もあり、街も近いからそう多くは無いが、確かにそっちの気を持った人間も幾らかはいる。
男子校だからとかいう理由では無いだろうが、少なくとも知り合いではフランシスという変態がいる。危ない橋は渡れない。
そんな狼の群れの中でプライドの高い孤高の会長にそんな顔をさせてしまったら、うっかりすると攫われてしまいそうだ。いくら強力な権力があるとはいえ、アーサーが跡目を失ったことは噂になりつつあるし、そんな中、バカな考えを持った人間が現れないとは限らない。
しかもアーサーには弱みがある。もし周囲にバレでもしたら、それを盾に取ってなにをされるか分からない。だから、外ではツンツンしているくらいでいい。
そんな事を考えていたら、うっかり板書を写すのを忘れてしまった。こんな事をしていたら、家で勉強を見てくれているアーサーに愛想を尽かされる。この間「人様の時間を費やして教えて貰ってる分際で何考えてんだ?ああ?」とチンピラのような物言いで文句を言われてしまった。
若干既に尻に敷かれているような気がするが、きっと気のせいだろう。世界一格好イイ俺様にそんな事がおこる筈がない。
「おい、フランシス。お前今のノート取ってるか?」
仕方ないので休み時間に悪友に聞けば、ひょいと肩を竦めて取ってるワケないじゃないと軽く言われてしまった。これなのに、成績はいつも10番内なので腹が立つっていうものだ。
「アントーニョは…とってるわけないよなぁ…」
隣の席のアントーニョを見ると、「失礼な事いいよるわー」と唇を尖らせているので「じゃあ、取ってるのかよ」と聞けば「とってるわけないやんか」と真顔で言われた。だったら反論するんじゃねえよ、と思う。因みにこちらは、授業態度に比例して成績も悪いので特に文句はない。
「アーサーならとってるんじゃないの?」
「あいつガリ勉やもんなぁ」
小学時代、ボコボコにされた事があるらしいアントーニョがちょっと刺のある感じでいう。アーサーには悪いが、仲の悪い所を見せられると少し安心する。
「いやー、怖いからいいわ。後で隣のお坊ちゃんところに押しかける」
「…ああ、一つ遅れてるだけだもんね。っていうか、ギルベルト」
「何だ?」
「お前最近頑張ってるねー。一体どういった心境の変化だよ」
フランシスが頬杖をつきながらからかうように言うのに、アントーニョも「そうや、えらいびっくりしたでー」と追従した。ギルベルトは「ああ」と相槌を打ってから理由を話す。
「親父の跡、継ごうかと思って」
「へぇ。ルートヴィッヒに任せるんじゃなかったの?」
「せやから遊び呆けとったんやろ?」
「まあ、そうなんだけどよ」
ギルベルトが同意すると、フランシスが「ふ〜ん」とニヤニヤ笑った。
「分かった、好きな女の為だろ」
「えっ!ほんまなん?」
「…一体なんでそういう結論になったんだよ」
内心「こいつ怖ぇー!」と思っているとフランシスは「簡単じゃない」と口許を緩める。
「だってお前が動く動機って大概誰かの為じゃない?弟の為とか、エリザちゃんの為とか、フェリシアーノの為とか。そんなんばっかだから、今度は誰の為かなーって思ったらさ俺らの知らない人物しか思いつかないじゃないし?そこまで来たら男と女かって言ったら女でしょー」
「なるほどなー。言われてみれば確かにそうや」
アントーニョがうんうんと頷いて、ギルベルトは二人を目を眇めて見遣る。はぁっと嘆息すると「ちげーよ」と否定した。
「俺様自身の為に決まってるだろ」
「そうだよなー。誰かの為っていう名の自分の為だよなー。で、どんな女なのよ。可愛い子?」
「巨乳なん?」
駄目だこいつら。話にならねぇ。こうだと決めつけたら他人のいう事なんか聞きやしない連中だ。…ギルベルト自身も人のことは言えないが。
「すっげー可愛い。天然で、巨乳ではない。すっげー可愛い」
なので、やけっぱちで惚気るとアントーニョに爆発しろや☆と言われてしまった。こいつは自分は好き放題しておきながらなんつー言い草なんだろうか。フランシスはにやけた面をするばかりである。
「んで?次はちゃんと叶いそうなの?」
「次とかいうな、次とか。…つーかまあ、頑張れば…」
脈はあるが、本気で頑張らないと最悪親父にとられるという嫌なシナリオが待っている。そろそろ中間テストもあることだし、教師には進路表をみて「お前はバカか?」などと言われるし、きっちり結果を出さないといけないだろう。
「ふーん。それで最近付き合いが悪かったのね。今度紹介してよ」
「そうやー。そんなに可愛いんやったら俺も会ってみたいわー」
「ぜってー嫌だ」
事情云々を除いても手の早いこいつらに合わせるなんて言語道断だときっぱり断ると、フランシスもアントーニョも声をあげて笑った。


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